太陽光発電設備の廃棄とリサイクル
寿命を迎えた太陽光発電設備の廃棄やリサイクル
寿命を迎えた太陽光発電設備は、順次廃棄またはリサイクルに出す必要があります。それぞれの費用相場と、改善が期待されている課題について紹介します。
廃棄にかかる費用相場
太陽光発電設備の撤去については、以下のような費用がかかります。
- 人件費
- 足場代
- 運搬費
- 処分費
住宅用太陽光発電設備の場合、パネルの取り外しや運び出しにかかる人件費は10万円以上が相場となります。足場を組む場合は、1m2あたりの金額(約1,000円前後)が1日あたりの相場です。運搬費は廃棄物処理場までの距離に応じて変動するため、事前の見積もりが必要になります。
また、処分費についても業者ごとに価格帯が異なるほか、パネルの枚数が多いほど費用が加算されます。撤去によって屋根に部分修理や葺き替えが必要になったときは、別途費用が発生するため、事前に撤去や修繕を行う業者と話し合いのうえ、見積もりをとってください。
リサイクル費用は業者によって相場が変わりますが、太陽光パネル1枚あたり2,000円前後〜4,000円程度が相場です。
太陽光発電の廃棄とリサイクルの課題
環境省では太陽光発電のリサイクル・適正処分等に関する検討チームを立ち上げ、課題の洗い出しと改善策の話し合いを実施しました(※)。検討会の中では、太陽光発電設備のうちリユースやリサイクルに回せる資源を増やしていく必要があり、また、廃棄をすることでリサイクルに回せる有用な資源部分も廃棄に回されてしまうため、未回収の資源が発生してしまうといった問題が取り上げられています。
(https://www.env.go.jp/content/900511837.pdf)
有害物質に関する課題
太陽光発電設備は、廃棄またはリサイクルを行って再度使える状態にしなければなりませんが、一部の太陽電池モジュールの中には鉛(なまり)やセレン、カドミウムなどの有害物質が含まれています。
そのため、有害物質の発生を懸念する最終処分業者が処理の受け入れに対して慎重になっており、スムーズに処分ができる環境が十分整っていないという問題があります。受け入れ可能な最終処分場が限られていることから、最終処分場の残余容量を圧迫する懸念がみられます。
廃棄・処理施設の不足
太陽光発電設備を正しく廃棄・処理できる施設の数は、まだ十分ではありません。特に、水漏れ防止設備を搭載した「管理型最終処分場」での処分が理想的とされていますが、実際には管理型以外の最終処分場に埋め立てられている問題があります。
不法投棄に関する問題
廃棄物処理にコストがかかることから、不法投棄のリスクも依然として解消されていない状況です。事業者が責任をもって処理に回すことが前提ですが、作業が滞ったまま放置されたり、最終処分場に持ち込まなかったりといった問題もみられます。
太陽光発電を廃棄する前の情報もチェック
太陽光発電設備を廃棄する前には、設置や取り外しにかかるコスト、税金面での情報や「出力制御」についても幅広くチェックしておきましょう。
当サイトでは、太陽光発電に関するさまざまな情報を取り上げています。ぜひ以下のページも参考にしてください。